IBD向けの病態評価技術を開発

By admin, 2012年2月3日

2012年2月2日マイナビニュースより、慶應義塾大学と味の素などによる研究グループの発表の記事がありました。

「潰瘍性大腸炎とクローン病向けの病態評価技術と開発」

炎症性腸疾患(IBD)患者の血中アミノ酸濃度の変化とバランスの特徴を見出し、IBD患者の病態判別、疾患活動性評価に応用可能であるという発表がされた。オンライン学術ジャーナル「PLoS ONE」

「アミノインデックス技術」の独自開発
味の素と味の素製薬が、クローン病患者の経腸栄養に用いられる「エレンタール配合内容剤」に含まれるアミノ酸の機能に着目した。
・ 血中アミノ酸濃度は生体の恒常性維持機能により、一定に制御されている。
・ さまざまな疾患で健康な人より血中アミノ酸濃度のバランスが崩れるということは解っている。
・ 血中アミノ酸濃度のバランスを統計学的に解析、指標化する事で、健康状態や疾病のリスクを明らかにすることが出来る。

「アミノインデックス技術」による解析方法
・ 空腹時の患者の血液を集め、血しょう中のアミノ酸濃度を測定。
・ 統計学的な解析で血中アミノ酸バランスの特徴を反映した複数の血中アミノ酸濃度を用いた指標(インデックス)を作成。
「アミノインデックス技術」による解析方法の結果
・ 「トリプトファン」「ヒステジン」などの特定のアミノ酸血中濃度が低下。
・ 血中アミノ酸バランスが変化している事が判明。
・ 活動期と緩解期の患者を判別するインデックスも作成。高い特異度と感度で病期を鑑別できる事が確認できた。
・ 活動期の患者を、このインデックスで経過観察していくと、症状が治まるにつれて値が低下してく事も示された。

「現在のIBD診断基準」
・ 特異的な血液検査マーカーが確立されていない。
・ 専門医への相談、診断が必要となる。
・ 患者の訴え、医師の診察記録を基にした臨床活動数を用いる。

「今後の課題」
・ 疾患の活動性を客観的に評価できるマーカーの開発。
・ 炎症の再燃予後を予測できるマーカーの確立。
つまり、痛みや危険を伴わない非侵襲的で、患者の負担が少なく特異性と感度に優れたバイオマーカーの確立が急がれるということである。

今回の研究で得た知見を応用する事で、IBD患者の適切な診断、活動性の評価が採血検査という低侵襲的検査で可能になるという事に期待ができると考えられている。
現在、多数の施設で検証試験も進行中で臨床での実用化に向けた検討が行われている。

全文のリンク貼りました。興味のある方はコピペしてご覧下さい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120202-00000008-mycomj-sci

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